伴侶動物(ペット)、畜産動物に携わる獣医師、製薬会社向けの動物医療関連サービスを運営する株式会社Zpeer(本社:東京都渋谷区、代表取締役:野川真義、以下Zpeer)は、2019年4月11日、世界の獣医師向け教育動画検索プラットフォーム「VetScope」(https://vetscope.vet) の提供を開始します。
◆株式会社Zpeer(ズピア)について
Zpeerは、2013年6月の設立から一貫して、動物医療に関わる情報サービスを提供しています。2013年11月より、獣医師同士のコミュニケーションや獣医師と動物医療関連企業、団体の流通・マーケティングのプラットフォームとなる「Vetpeer(ベットピア)」を提供し、現在、ペットに携わる日本の獣医師の約6割以上に上る約9000名の獣医師※1にご利用いただけるサービスに成長しています。また、同様のサービスを畜産の獣医師・生産者向けに展開し、飼い主向け「Vet’s EYE(ベッツアイ)」の開発・運営も手掛けています。
◆世界の獣医師向け教育動画検索プラットフォーム「VetScope」提供の背景
世界の動物医療の市場規模は、2026年までに694.4億米ドルに到達※2すると言われています。この市場の中で主要な役割を果たしているのが、動物を診断し治療する獣医師です。獣医療の技術・知識は、動物種・診療科を跨ぎ非常に多岐にわたるのみでなく、年々進化し、新しい医薬品や技術が産まれるため、獣医師は獣医療の知識を継続的に学び、日々の診療に活用しています。
他の業界と同様に、獣医師の継続教育もオンライン化が進み、既に国内外で獣医師向けの動画教育サービスが多く存在します。いくつかの教育機関などの団体が独自に教育コンテンツを制作し、配信することで獣医師にオンラインでの学びの場を提供しています。ところが、世界中の各分野のエキスパートが自身の知見を動画で簡便に提供し、世界中の獣医師からのアクセスを可能とするプラットフォームは限られたものしかなく、業界標準と言えるものが存在しません。
また、動画コンテンツの弱点として、その検索性の弱さがあります。せっかくの良質な教育コンテンツも、動画であるが故に、その内容がメジャーな検索サイトに現れにくくなっています。
◆教育動画検索プラットフォーム「VetScope」について
「VetScope」は、世界中の獣医療の専門家がそれぞれの得意分野のコンテンツを提供し、また講義内容の全スライドを検索対象にすることにより、教育コンテンツが集まり、世界中の獣医師が視聴する教育プラットフォームになることを目指しています。
「VetScope」は、特に以下2つの新しい価値を提供します。
i. スライドレベルの検索
獣医療の教育コンテンツのほとんどはスライドを用いた講義形式の動画です。「VetScope」は動画内の全てのスライド画像とスライドに含まれるテキストをデータベース化しており、「VetScope」内の検索、および外部の検索エンジンの検索対象とします。(外部の検索エンジンへの対応は今夏提供予定。)これにより、ユーザーである獣医師は、調べたい知識に関連するスライドを全ての動画の中から簡単に見つけることができ、そのスライドの講義のみを再生し学ぶことができます。
ii. 360度手術動画
獣医師向けの教育動画として、手術や手技の動画も広く求められています。エキスパートの手術・手技の動画を閲覧することで技術を学ぶことに加えて、360度動画により獣医師をサポートする動物看護師の手術中の動きも参考にして頂くことができるよう、360度カメラを用いた手術動画の作成・提供を行います。
◆教育動画検索プラットフォーム「VetScope」の目指すところ
「VetScope」は、まずは世界最大の獣医師向け動画教育プラットフォームとなることを目指します。第一歩として、英語圏の小動物領域にまずは注力し、講師数・動画数・ユーザー数において世界一を目指します。
また、「Vetpeer」で日本国内において実現してきたように、「VetScope」は獣医師ユーザー基盤を活用し、動物医療関連企業に対してマーケティング・流通のサービスを展開することをミッションとして掲げており、700億米ドルに到達する市場で、最先端の医薬品・医療技術情報を世界中の獣医師に届けるチャネルとして活用される事を目標としています。
※1 2019年3月20日現在
※2 Grand View Research, Inc調べ
問い合わせ先
担当:藤本
support@zpeer.info
03-5843-8534