動物医療におけるイノベーションプラットフォームを目指す株式会社Zpeer、5.5 億円の資金調達を実施

2024年5月22日

インフォメーション

株式会社Zpeer(ズピア)(設立:2013年、本社:東京都渋谷区、代表取締役:
森野 俊哉、以下ズピア)は、ニッセイ・キャピタル株式会社(東京都千代田区、代表取締役:上田宏介)、 SpiralInnovationPartnersが運営するT&Dイノベーション投資事業有限責任組合(東京都港区、代表組合員:鎌田和博)、ならびにアニマルスピリッツ合同会社(東京都港区、代表パートナー:朝倉祐介)を引受先とする第三者割当増資の実施により、2024年5月に約5.5億円の資金調達を実施しました。今回の資金調達により、借入を含む累計調達額は約10億円となりました。

資金調達の背景と今後の事業戦略

ズピアは、伴侶動物(ペット)に関わる臨床獣医師の約8割にあたる13,000人が
登録する専門メディア『ベットピア』や、全国約3,000の動物病院が登録し獣医師や飼い主がオンラインで動物医療関連製品を購入できるECサイト『アニマート』の運営を通じて、動物医療に関わる獣医師や飼い主、製薬会社をはじめとする各種企業・団体に対して、有益な情報サービスや独自の優れた製品を、デジタルプラットフォームを通じて提供して参りました。

今回の資金調達により、 ①情報サービスや製品を提供する基盤となるデジタルプラットフォームの強化や、 ②動物医療の発展に寄与する先進的な製品やサービスの開発と、 ③それを支える人材を中心とする事業基盤の強化を実行することで、動物医療におけるイノベーションプラットフォーム化を促進し、事業成長を一層加速してまいります。

投資家一覧(順不同)

出資者からのコメント

ニッセイ・キャピタル株式会社 キャピタリスト 伊藤 佑将

獣医療領域は、未だアナログ業務が中心となっており、治療情報の分散や治療選択肢が限定的といった深刻な課題が存在します。 Zpeer社は、こうした非対称性を解消するプラットフォームの提供を通じて、獣医療の質向上を推進しています。 今回、長年にわたり蓄積してきた獣医師ネットワークを活かし、獣医療におけるインフラとなることを期待し、出資を決定しました。 森野社長率いるZpeer社の挑戦にご一緒できることを大変楽しみにしております。

T&Dイノベーション投資事業有限責任組合 代表パートナー 鎌田 和博、プリンシパル 植木 修造

動物医療は「ヒトの医療に比べて10 年遅れている」と言われる通り、紙をベースとしたアナログなオペレーション・情報リソースに依存し、獣医師への適切な情報提供には課題が残る状況です。既に多くの臨床獣医師が活用する専門メディアを有するZpeerは、当該課題を解決する第一人者になるものと信じ、この度は出資させて頂きました。今回の資金調達を通じて、動物医療におけるイノベーションプラットフォームへと成長を遂げることを期待しています。

アニマルスピリッツ合同会社 代表パートナー 朝倉 祐介

動物医療の現場では、獣医師間のコミュニケーション不足や情報共有の難しさ、紙ベースの非効率な業務プロセスなど、様々な課題が存在します。こうした課題の根底には、業界プレーヤーの分散やDX/IT化の遅れが影響していると考えられます。Zpeerは、メディアと製品販売のDXプラットフォームを通じて、業界のデジタル化と関係者間の連携強化に挑戦するスタートアップです。同社の取り組みにより、獣医師の働き方改善やペットの健康寿命延伸、業界全体の効率化が実現し、ひいては人と動物の絆がより一層深まることを期待しています。